こんにちは。
足立PCサポートデスクの折居です。
本日で葛飾区にある堀切不動産様の仕事を終えたので、事例としてご紹介します。
事業規模に不釣合のIT提案
事の発端は「PC新調の見積もり依頼」でした。
某IT会社に見積もりを依頼したが、提示された金額に妥当性を感じなかったので、弊所に白羽の矢が立ちました。
私も提示された見積もりを拝見させて頂きましたが、事業規模に対して不釣合・不要なサービスが記載され、高額な内容になっていました。
ユーザがITに対して見識が無い事を良い事に、高額なサービスを売りつける商法になります。
最近話題になっている水道屋に修理を依頼したら、高額な請求が来た事件と変わりません。
ITの世界では往々にしてこういう事が起こります。
弊社からは提示された金額よりもリーズナブルで事業規模に即したご提案をさせて頂きました。
作り手の思想が見えないお化けの様なネットワーク
正式に仕事を受注し、順調にPCをセットアップ。いざ納品しようと現場に伺ったところ、今度は敷かれているネットワークが難ありの構成になっていました。
規模感から通常1本で良いルータが複数存在していて、ルータ自体も長い間交換していないのか一昔前の100Mbpsのルータでした。
プリンタ前には、何故か無線ルータとして利用されていない意味の無いルータが存在。
これらが起因し、インターネット速度の低下が発生していました。
回線スピード計測は光回線であるにも関わらず10Mbpsにも満たない状況でした。
明らかに一人前の技術者が効率化・最適化という設計思想を持って対応した内容ではありません。
何故この様な複雑且つ速度低下する様な構成にしているのか?
色々お話を伺うと、その全貌が見えてきました。
端的に言いますと、複数の業者が各々の都合の良い理由やその日の内に早く仕事を終わらせたいと、勝手気ままに対応していった結果、この様な杜撰なネットワーク構成に成り果てました。
そこには、プロの技術者としてプライドを持ち仕事を完遂させるとか、お客様が快適に環境を利用するというな最も重要な設計思想が存在しません。
お客様の目は誤魔化せても、同じ技術者の目は誤魔化せません
回線本来の力を発揮させるネットワークの構築
元の回線は高速大容量な光回線であったので、本来であれば50Mbps以上は出る筈です。
今回私に課せられたミッションはネットワークを従来通りの高速・安定したスピードに戻す為に、以下の通りにネットワークを再構成しました。
先ず速度低下を招いていた一番の元凶である100Mbpsルータを撤去し、1000Mbpsの無線ルータを導入。
これにより、元の回線のスピードを享受しつつ、今まで有線でしか接続出来なかったPCが無線で利用出来る様になりました。
プリンタ前のHUB代わりに利用していたであろう不要なルータも撤去し、新調した無線ルータに直結。
これにより、PCとプリンタ間を遮断するものが無くなりました。
今まではプリンタへのデータ送信から実際に印刷されるまで1分以上掛かっていたものが、直ぐ印刷出来る様になりました。
3FのPCへの通信は、新調した無線ルータでは電波が届かない距離にあったので、イーサネットコンバータという無線の中継機を設置。ただ、これでも2Fから3Fへの電波信号が弱い為、そこから有線LANを伸ばして、3FのHUBに接続。
LANケーブルは長くなればなる程、信号が弱まるのでHUBを経由させる事により、失われた信号を復調。
これにより、1Fとほぼ変わらないスピードで安定したインターネット通信が出来る様になりました。
回線速度計測結果もご覧の通り!
うーん、我ながら良い仕事をした!
元が駄目な構成であった為、自らの手でどんどん環境が良くなっていく様は、エンジニアとして気持ちの良いものです!
仕事冥利に付きます。
IT整備はお店そのものの環境刷新にも繋がる
ネットワーク・クライアントと言ったインフラ廻りが整理出来ると、職場環境そのものが刷新出来ます。
今回、堀切不動産様では余計なルータや配線を全て撤去したのと、PCをデスクトップ型からノートにする事により店舗スペースに余裕が生まれました。
余裕のある環境は、お客様のお客様への満足度にも繋がります。
今後もお客様により良い環境を提供し続ける「町の不動産屋」であって欲しいと願います。
同じ地域密着型の事業主として今後も応援しております。

足立PCサポートデスクでは、個人のお客様の他、事業者様からのお問い合わせにも対応しております。
IT環境を整備する事は仕事の効率化とエンドユーザー様への対応スピードやサービスに直結します。
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