こんにちは。
足立PCサポートデスクの折居です。
1ヶ月前に個人で利用しているパソコンのハードディスクが逝ってしまいました。
今回は、お客様対応で無く、自分のやらかした記事になります。
不良ブロックの警告が出ていたり、やけにデータの保存や読み出しに時間が掛かるなという所感はありました。
その時に対処していれば良かったのですが、そんなに大した事でも無く、どうせ一時的なエラーだろという感覚しかありませんでした。
この安易な考えが落とし穴でした。
バックアップは取得すべき
実は言うとデータ損失の危機は過去にも陥っています。
その際は、Windowsそのもの起動しなくなってしまいましたが、データそのものは無事だったので、特殊な機器を用いて復旧する事が出来ました。
この教訓を受けて、Windowsのシステムデータが置かれているディスクに対してデータは置かずに別のデータ専用ディスクを設けて置いておけば、たとえWindowsがクラッシュしたとしてもデータは簡単に復旧出来るだろうと考えていました。
どうして、バックアップの概念が無いんだ!?
そうです。ディスクなんてものは常に消耗するものであるので、使用年数が長くなれば長くなるほど比例して故障のリスクが高まります。
Windowsのシステムディスクだろうが、データディスクだろうが。
そうならない為にも、常日頃バックアップを定期的に取得していくのが最善の方法になります。
私はこれを怠っていた為、代償を高く払う事になりました。
知的資産の復旧は足元を見られガチ
ディスクは論理的な障害であれば、特殊な機器を利用して復旧する事は可能です。
これらのデータ復旧は、私の得意技の1つでもあるので、足立PCサポートデスクの中核をなすサービスです。
今までデータ復旧を依頼された顧客対応の全ては、これで復旧させています。
前述したWindowsが起動しない程度の問題であれば、ほぼこの得意技で復旧します。
今回のケースはこれに該当せず、物理的なディスクの障害でした。
ディスクを特殊な機器を利用して読み込ませても、そもそも物理的に壊れているので、データを読み込んでくれません。
こうなると、いよいよ本物のデータ復旧のプロに依頼するしかなくなります。
所謂、『データ復旧事業者』です。
此処だけは頼りたくなかった…
何故かというと、データ復旧事業というのはオイシイ内容だからです。
顧客は大事なデータを何としても復旧させたい思いがあります。
知的資産に値段は付けられないからです。
例えば、何時間もかけて作成したドキュメントや、昔の写真やオンライン銀行口座のアカウント情報等です。
今回消失しかけた情報が正ににこれらでした。
アカウント情報等は、何処もアカウント照会サービスを用意しているので、結構何とかなります。
何時間もかけて作成したドキュメントや、昔の写真については、バックアップが無い限り、失われたらそこまでなんです。
そして、そのデータの重要性というのをデータ復旧事業者はよーく知っているので、とんでもない額の請求をしてきます。
そんな業者が「データ復旧」とGoogleで検索するだけで、ごまんと出てきます。
最初に依頼した業者は30万近くの見積もりを提示してきました。
そんなお金、直ぐには用意出来ないので、勿論依頼を取り下げました。
良心的なデータ復旧業者を探すには、情報も無く、探しにくい仕組みになっていました。
長期戦になる事を視野にかくして私のハードディスクは東京を離れ、色んな地に旅立つ事になりました。
ITへの投資はお金では買えないモノへの投資
2回目に辿り着いた地は九州に拠点を構えるデータレスキューセンターさんでした。
元々ネットでの評判も良く、全復旧ではなく、部分的に必要なデータだけ復旧するサービスにも対応しているとのことで、費用を抑えられる可能性に掛けました。
結果としては上々で、先に見積もりを提示された業者の半額以下の見積もりとなりました。
本当は探せばもっと安い所もあったんでしょうが、今回ディスクには重要なデータが入っているので、ある程度信用の置ける業者さん、それこそプライバシーマークやISMSの認定を受けている所でなければなりません。
此処IT業界に於いては安かろう=悪かろうの世界です
昨年神奈川県のデータが業者の手によって漏洩した事件は記憶に新しいです。
なので、自身を守る為にはある程度、お金を払う必要があります。
お金を掛けている所は単純に内部の仕組みやシステムも整っています。
後で自分が更に痛い目に合う事を考えるのであれば、多少の投資は必要です。
価格が安い事=正義ではありません
むしろお金で買えない「信用」や「安心」をお金で守るという考え方です。
足立PCサポートデスクの考え方も同じです。
ITを扱う上でこれらを分かっていないと、間違いなく失敗したり大きな損失を受けます。
そういった方々を今まで何人も見てきました。
高い勉強代を払っても何も学ばないのは二流
かくして、データレスキュセンターさんからデータを受け取り、一部データは損失したものの、重要なデータは復元出来ました。
送られたハードディスクにもしっかり、情報保護シールが貼られていました。
シールを剥がすとこの様に「開封済」マークが転写されりので、このハードディスクを触ったのはデータレスキュセンターさんだけという証になります。
無事にデータを復旧しても、ここで終われば二流です。
今回のデータ復旧業者への依頼は勉強代でもあります。
勉強したなら、そうならない為の対策を打つのは至極当然です。
Windows10は、標準機能としてバックアップの機構を持っています。
「ファイル履歴」という仕組みで、定期的に指定したファイルのバックアップを別のディスクに取得してくれます。
これで私のデータは定期的に外部ディスクにバックアップを取る仕組みを構築しました。
バックアップソフトとかも必要なく、Windowsの標準機能でこの仕組を作れるのが一番の特徴です。
外部ディスクも今であれば大容量で安価なディスクを購入する事が出来ます。
他、重要なアカウントデータについては、GoogleドライブやDropboxといった、クラウドのオンラインストレージにアップしてしまうのも手です。
その際は、必ずプラットフォームの二段階認証等のセキュリティ機構を設けましょう。
保管したプラットフォームのアカウント情報が万が一漏れた際でも、本人確認が入るので、悪用される事をワンクッション挟んで防ぐ事が出来ます。

足立PCサポートデスクでは、ハードディスクのデータの復旧を行っています。
論理障害等の軽微な内容であれば、データの内容・容量に関わらず一律の価格で復旧対応致します。
物理障害であった場合は、適切な業者を紹介させて頂き、契約とお手続きの支援をさせて頂きます。
お気軽にご相談下さい。
足立PCサポートデスク
折居 祐介